4月1日の日記
2008年4月1日4月1日ですが、俺は今年も特にネタが思いつかなかった。
いやまぁそんな、振り絞って書く様なことでもないよね。
エイプリルフールと言うと、我が家にはちょっといい話が。
あれはもう10数年も昔のことか。
あぁ、その頃叔父家族が同居していたんだわ。どうでもいいけど。
暦の上では春とはいえ、長野は未だ寒い時分であった。
早朝、俺と従兄弟はこたつにあたりウゴウゴルーガ観て、ももいろぞうさんの真似して遊んでた。
妹が目を擦りつつ起きてきた頃に、皆で朝食。8人で囲む食卓は、大家族風味。
パンを齧っていると、やおら従兄弟(兄)が下らない虚言を弄した。内容は覚えてない。
見事に騙され、哂われた俺は憤ったが、従兄弟はこう言う。
「今日はエイプリルフールだから嘘ついてもいいんだよーん」
何だ、すげぇムカつくなこいつ。去年結婚したんだけどこいつ。殴りたい、過去に戻って。
…で、膨れっ面で朝餉を食い終え、嘘を練り始めた俺。この子供浅はかだなぁ。
まぁいいや。で、叔父が出勤準備をし始めたあたりのことだった。
お祖母ちゃんが土蔵から漬物を取って帰ってきた際に、子供たちにこう言ったのだ。
「雪が、降ってるよ」
雪国といって差し支えない程度には気温の低い我が故郷では、春でも平気で雪が降るのだ。
見慣れているけど、俺たちゃ雪が大好き。春の雪なんて殊更珍しい物なら、尚のこと。
喜び勇み、勝手口からサンダルつっかけて飛び出すガキ共。無邪気ですね。
しかしガキ共の目に映ったのは、白い雲のたなびく青空。学術的に分類するならば「晴れ」。
ぽかーん、とする我々に背後から歩み寄ったお祖母ちゃんは一言。
「うそでしたー」と。そりゃぁもう、素敵な笑顔で。
俺たち、腹抱えて大爆笑w
普段イベント関係に興味無いお祖母ちゃんが、こういった形で冗談を言うとは思わなかったんだ。
しかも詩的で綺麗な嘘だよなぁ。雪大好きな子供へのピンポイント爆撃。巧く虚を衝かれた。
感心することしきりでした。
ちなみに母と叔父叔母も遅れて飛び出してきた。大人まで騙されとるー。
まぁそんな騒動とも言えない、瑣末な出来事を尻目に、叔父は笑いながら出勤。
その日ガキ共は、午前からずーーっと外で遊びまくり。妹は座敷でお絵描きとか。
んでお昼過ぎ。家の塀やら屋根の上で忍者ごっこしていると、いつの間にか曇天。
でも気にせず、靴べらを刀にしてチャンバラってたんだわ。そしたら
―――降ってきたんだ。粉雪が―――
4月ですよ?何かの間違いだろこれ、と今でも思うんだけど。
舞う雪の中、テンションMAXではしゃぐガキ共を見て、お祖母ちゃんは、笑っていたと思う。
このいわゆる「嘘から出た真」は、今でも身内での語り草になっています。
叔父曰く「お祖母ちゃんは嘘つけない天命なんだな。お天道様の方で合わせた位だから」
なるほど、合点。
俺はきっと、忘れないと思う。
正直者のお祖母ちゃんが俺たちについた、唯ひとつの嘘を。
美しくて優しい、お祖母ちゃんらしい嘘を、ずっと忘れない。
まぁこれ全部嘘なんですけどね。
---
人恋しくなったので、会室でSF研分を補充。
楽しかったー。
んー、でももう当分行けないなー。
また寂しくなったら顔出すかもしれないけどな。
あ、あと、あれだ。将来の先行き不安さを身に纏い過ぎてたかも。ごめん。
お前らなら大丈夫だよ。きっと。
いやまぁそんな、振り絞って書く様なことでもないよね。
エイプリルフールと言うと、我が家にはちょっといい話が。
あれはもう10数年も昔のことか。
あぁ、その頃叔父家族が同居していたんだわ。どうでもいいけど。
暦の上では春とはいえ、長野は未だ寒い時分であった。
早朝、俺と従兄弟はこたつにあたりウゴウゴルーガ観て、ももいろぞうさんの真似して遊んでた。
妹が目を擦りつつ起きてきた頃に、皆で朝食。8人で囲む食卓は、大家族風味。
パンを齧っていると、やおら従兄弟(兄)が下らない虚言を弄した。内容は覚えてない。
見事に騙され、哂われた俺は憤ったが、従兄弟はこう言う。
「今日はエイプリルフールだから嘘ついてもいいんだよーん」
何だ、すげぇムカつくなこいつ。去年結婚したんだけどこいつ。殴りたい、過去に戻って。
…で、膨れっ面で朝餉を食い終え、嘘を練り始めた俺。この子供浅はかだなぁ。
まぁいいや。で、叔父が出勤準備をし始めたあたりのことだった。
お祖母ちゃんが土蔵から漬物を取って帰ってきた際に、子供たちにこう言ったのだ。
「雪が、降ってるよ」
雪国といって差し支えない程度には気温の低い我が故郷では、春でも平気で雪が降るのだ。
見慣れているけど、俺たちゃ雪が大好き。春の雪なんて殊更珍しい物なら、尚のこと。
喜び勇み、勝手口からサンダルつっかけて飛び出すガキ共。無邪気ですね。
しかしガキ共の目に映ったのは、白い雲のたなびく青空。学術的に分類するならば「晴れ」。
ぽかーん、とする我々に背後から歩み寄ったお祖母ちゃんは一言。
「うそでしたー」と。そりゃぁもう、素敵な笑顔で。
俺たち、腹抱えて大爆笑w
普段イベント関係に興味無いお祖母ちゃんが、こういった形で冗談を言うとは思わなかったんだ。
しかも詩的で綺麗な嘘だよなぁ。雪大好きな子供へのピンポイント爆撃。巧く虚を衝かれた。
感心することしきりでした。
ちなみに母と叔父叔母も遅れて飛び出してきた。大人まで騙されとるー。
まぁそんな騒動とも言えない、瑣末な出来事を尻目に、叔父は笑いながら出勤。
その日ガキ共は、午前からずーーっと外で遊びまくり。妹は座敷でお絵描きとか。
んでお昼過ぎ。家の塀やら屋根の上で忍者ごっこしていると、いつの間にか曇天。
でも気にせず、靴べらを刀にしてチャンバラってたんだわ。そしたら
―――降ってきたんだ。粉雪が―――
4月ですよ?何かの間違いだろこれ、と今でも思うんだけど。
舞う雪の中、テンションMAXではしゃぐガキ共を見て、お祖母ちゃんは、笑っていたと思う。
このいわゆる「嘘から出た真」は、今でも身内での語り草になっています。
叔父曰く「お祖母ちゃんは嘘つけない天命なんだな。お天道様の方で合わせた位だから」
なるほど、合点。
俺はきっと、忘れないと思う。
正直者のお祖母ちゃんが俺たちについた、唯ひとつの嘘を。
美しくて優しい、お祖母ちゃんらしい嘘を、ずっと忘れない。
まぁこれ全部嘘なんですけどね。
---
人恋しくなったので、会室でSF研分を補充。
楽しかったー。
んー、でももう当分行けないなー。
また寂しくなったら顔出すかもしれないけどな。
あ、あと、あれだ。将来の先行き不安さを身に纏い過ぎてたかも。ごめん。
お前らなら大丈夫だよ。きっと。
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